パク・ボゴム『blue bird』オフィシャルインタビュー

ファン待望の1年ぶりのCDリリースです。
まずはファーストアルバムをリリースすることが決まった時の
感想を教えてください。
まず、最初は信じられませんでした。そして、とても不思議でした。自分の口から(自分のことを)歌手だと言うのは気恥ずかしいのですが、「Bloomin’」を愛して、応援してくださったファンのみなさんのおかげで、こうしてファーストアルバムをお届けすることができることになり、みなさんに感謝しながらアルバムの準備を進めました。
「Bloomin’」で日本歌手デビューをしたことで、
この1年の間に起きた変化はありますか?
今までにない経験をしたことですね。日本のテレビで僕の「Bloomin’」が毎朝流れたと聞き、僕の歌声が日本の方が普段観ているテレビ番組で流れていたというのがすごく不思議でもありますし、とても光栄でした。たくさんの方に助けていただいたおかげで、「Bloomin’」という曲がたくさんの方に愛されたのだと思いますし、そのおかげでこうして日本でファーストアルバムをリリースすることになったので、それだけ気持ちも引き締まります。責任感も生まれましたし、いいものを作らなければ、という思いで制作しました。
本当に、得難い経験をした1年でした。日本のファンの方がユニカビジョンの前に集まって(僕の曲が流れるたびに)写真を撮ってくださったり、ポップアップストアにも足を運んでくださったり。僕もすごく行きたかったのに行けなくて残念でしたが、とてもありがたく思っています。




アルバム名の『blue bird』はボゴムさんが
名づけられたそうですが、
どのような経緯でこのタイトルにされたのでしょうか?
『blue bird』はメーテリンクの童話の「青い鳥」からインスピレーションを得て付けました。意味はその本と同じで、希望と幸福を表現したくて。僕の音楽、僕のアルバム、僕の曲を通してみなさんに幸せを感じていただけたら僕も幸せです。童話「青い鳥」にも描かれていましたが、幸せは遠くにあるものではなく、実は身近にあるということを表現したかったんです。
「Bloomin’」はアコースティックバージョンとして
新たな編曲を加えてアルバムに収録されています。
準備は大変ではなかったですか?
それが、意外と早く終わったんですよ。「ボゴムさんがピアノを弾いて、それを音源として使ったらどうだろう?」というご提案をいただいて、僕もそれはいいなと思ったんです。それで、1日でピアノを練習して、次の日すぐにレコーディングしました。幸い、スタッフのみなさんにも気に入っていただけて、演奏も悪くなかったと思いますし(笑)、ワンテイクでレコーディングが終わりました。その音源をさらにきれいにブラッシュアップしていただき、おかげで「Bloomin’」アコースティックバージョンもいい曲としてみなさんにお届けできると思います。もうひとつの花を美しく咲かすことができました。(シングルとは)また違った「Bloomin’」をぜひお楽しみください。




「Dear My Friend」のミュージックビデオは
どのようなコンセプトで撮影されたのでしょうか?
「Dear My Friend」のMVは心温まるストーリーになっていて、みなさんにも理解していただきやすいものになっていると思います。なにより、「Dear My Friend」というタイトルが持つ力があるじゃないですか。大好きな僕の友人へ、という意味のタイトルですが、ここで言う友だちは僕の家族でもあり、僕の愛する人たちであり、僕のことを応援してくれるファンのみなさんでもあるんです。そのことがMVにはうまく込められていると思っているので、期待していただいていいと思います。
「空を見上げてごらん」で作詞にチャレンジされた
感想を教えてください。
「空を見上げてごらん」は、ファンの方へに贈りたい、プレゼントのような曲なんです。いつも僕を無条件に愛してくださるファンのみなさんのおかげで、こうやってアルバムをリリースしたり、活動を続けられているんだということは、いつもしっかりと感じています。その感謝の気持ちを表現したくて、今回、作詞に挑戦してみました。僕もみなさんの力になりたかったんですね。作品でみなさんにお会いできない時、みなさんと触れあう機会を設けるにはどうしたらいいかと考えたのですが、音楽でなら日常生活を送りながらでも気楽に接することができると思ったんです。僕が書いた歌詞にいつも触れることのできる曲を作りたくて、作詞に参加しました。




「空を見上げてごらん」は心がつらいときに寄り添って
そっと支えてくれるような曲ですね。
ボゴムさんの優しさや人を思いやる気持ちが
とても伝わってきました。
今回このような歌詞を作詞されたのには
何か理由があるのでしょうか?
僕が空を好きだということもありますが、僕たちは住んでいる国が様々ですよね。僕を愛して、応援してくださるみなさんはいろんな国にいらっしゃいますが、僕たちは同じ空の下にいるのだから、空を見上げながらおたがいを祝福し、応援し、想い合う友だちになれたらいいなという想いを込めて、この歌詞を書きました。
リードトラック「Dear My Friend」は「ただ君がすき」という
ストレートな歌詞が印象的でした。
この曲をリードトラックにした意味は?
いくつかの候補曲の中から、プロデュースしてくれた方々、そしてレコード会社のスタッフさんたちとの協議の結果、「Dear My Friend」をリードトラックにすることになりました。やはり、この「Dear My Friend」というタイトルが与えてくれる力が大きかったように思いますね。僕の韓国のファンクラブの名称は「ボゴムボクチブ(ボゴム福祉部)」といって、キャッチフレーズは「力になる生涯の友」です。このファンクラブには韓国の方はもちろん、日本の方も、そして他の海外の方もいらっしゃるのですが、それぞれがそれぞれにとって力になれる友だちだと思っているんです。「Dear My Friend」という曲は、僕のファン、生涯の友とも言えるみなさんに伝えたい気持ちを表現した曲であり、愛する家族、そして僕を応援して支えてくれる僕の友人・知人のみなさんに伝えたい気持ちを表現した曲だと思っています。なので、この曲がリードトラックになったんだと思います。




「Dear My Friend」は大切な友達に向けた曲だと感じましたが、
それと同時にファンソングでもあるということですね。
ボゴムさんにとってファンはどんな存在ですか?
力になってくれる友人、ですね。僕は演技や音楽でみなさんにご挨拶をすることしかできませんが、それにも関わらずみなさんは僕に応援と愛をくださるんです。僕がしてあげられることは多くはないのに、それに比べて僕がいただくものがあまりに大きいと感じます。みなさんがくださる愛と応援のおかげで今、僕はここにいるので、やはり力になってくれる友人なんだと思います。いつも感謝の気持ちを感じています。
今回のアルバムは旅をテーマにしているそうですが、
今いちばん旅したい場所はどこですか? 
僕は空港に行くだけでもときめくんですよ。飛行機も好きなので。道を歩いていて、空を見上げたときに飛行機が見えると、旅に出たいという気持ちが大きくなります。どこを旅行するのもいいのですが、最近韓国は寒いので、あたたかい国に行きたいですね。




ポゴムさんが歌手活動をはじめるに至ったきっかけと、
実際に歌手としての活動をはじめて大変だなと思った点、
また面白いと感じた点を教えてください。
自分のことを歌手と言うにはまだ微妙で、気恥ずかしいのですが、最初に「Bloomin’」をリリースすることになったきっかけは、ファンの方への感謝の気持ちを表現したいという想いが一番大きかったんです。そして、もともと音楽が好きでしたし、ファンの方とファンミーティングでお会いする機会があったら、もちろんトークをする時間も楽しいのですが、おたがい楽しめる時間がたくさんあったらいいなという想いもあって音楽をはじめました。「Bloomin’」がたくさんの方に愛されて、応援していただいたおかげでこうしてアルバムを作ることになり、感慨深いです。今回のアルバムもたくさん愛していただき、たくさん聴いていただきたいです。
最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。
今年でデビューからすでに9年になろうとしています。仕事を準備しはじめてから数えると、もう10年になります。デビューからこれまで惜しみなく、そして変わりなく応援してくださって、見える場所からも、見えない場所からも、僕のために祈ってくださるみなさんがいてくださるおかげで、僕はここにいます。みなさんには心からの感謝の気持ちをお伝えしたいです。僕もまた、みなさんにとって力になれる友人でありたいですし、そういう俳優、そういう歌手、そういうアーティストになりたいです。僕の存在がみなさんにとって幸せや癒しを感じてもらえる、応援を感じてもらえるパク・ボゴムでありたいです。応援してくださってありがとうございます!
ありがとうございました!

取材・文/尹秀姫